小・中学生向けプログラミング教室の集客で試したい6つのこと

  • 2018.06.08

前回の記事では小・中学生向けプログラミング教室を開業するための「準備と手順のポイント」について書きました。

今回は「小・中学生向けプログラミング教室の集客で試したい6つのこと」と題し、私たちが運営するプログラミング教室「プログラミング教室 フーコ」で集客の試行錯誤を繰り返して得られた知見についてご紹介したいと思います。

1. ホームページを作って検索エンジンにのせる

前回記事でも触れましたが、現時点で子供をプログラミング教室に通わせたいと考える保護者の方は、パソコンやインターネットの使い方に慣れた方が多いです。
プログラミング教室はまだ新しい分野の習い事教室なので、身近にプログラミング教室に子供を通わせている人がほとんどいません。保護者間の情報交換でも話題になることはまずないでしょう。
つまり「子供をプログラミング教室に通わせたい!」と思ったときは、必然的に検索エンジンから検索して教室にお申し込みしてくれます。

現時点ではプログラミング教室のライバルは少ないので、ホームページが不出来だったとしても、ホームページさえあれば検索結果の上位に表示されることはそう難しくはありません。

ホームページにお金がかけられないという方は、無料で使えるホームページが作れるWebサービスもありますので、まずは自分のできる範囲でホームページを作ってお試しになってみてください。

2. SNSで情報発信する

Facebook、Twitter、Instagram、などのSNSにアカウントを開設し、教室の情報を発信して教室の存在を知ってもらいましょう。
SNSで繋がる人は自分と同じところに住んでいる可能性があり、地域性の高いメディアです。習い事教室は基本的にローカルビジネスなのでやらない理由がありません。

SNSを活用した集客のポイントは「知ってもらう」に注力すること。

集客したい!お申し込みが欲しい!そう思えば思うほど投稿は売り込み色の強いものになってしまいます。SNSでのビジネス的な売り込みは嫌われる傾向にあるので、集客どころか逆効果になってしまわないように注意してください。

「SNSに投稿することなんてない!」と思われた方、大丈夫です。以下に投稿ネタを作る方法を掲載してあるので参考にしてください。

3. キャンペーンをする

キャンペーンは手軽なわりに大きな効果が期待できる方法です。
入会金無料キャンペーンやお友達紹介キャンペーンなどがあります。

キャンペーンは、キャンページ内容による集客が見込めるほか、SNSやブログの「投稿ネタ」を自ら作り出せるのが良いところ。キャンペーンの開始時、開催中、終了直前、終了した後、のように、投稿ネタをいくつか切り出すことができます。

同じキャンペーンについて何度も投稿するのはマナー違反です。嫌われないように投稿頻度を調整しつつ教室が知られるためのきっかけを作りましょう。

4. イベントを開催する

個人的に一番オススメしたいのがイベント開催です。

普段やっている教室とは別に、ボランティアで小・中学生向けの「無料で参加できるプログラミング体験イベント」を開催しましょう。
イベントの開催も、開催告知、開催中、開催報告、のように複数回のSNS投稿ネタを作り出すことができます。

なぜ「教室の無料体験」ではなく「無料のボランティアイベント」を開催しなければならないのか。同じ投稿ネタ作りならキャンペーンだけでも良いのではないか。そう思われたでしょうか。
その理由は簡単。SNSでの情報拡散がキャンペーンとは比べ物にならないほど見込めるからです。

考えてみてください。教室から発信された「キャンペーン」の情報と、ボランティアで開催される小・中学生向けの「無料で参加できるプログラミング体験イベント」の情報。あなたはSNSでどちらの情報を「いいね」したり「シェア」して他の人に伝えたくなるでしょうか。きっと後者ですよね。

なぜ後者をシェアしてくれるのか。それは無料で参加できるプログラミング体験イベントの情報は、公共性、公益性が高い情報だからです。少しでもプログラミングに興味をもっている保護者の方であれば、たとえ自分たちが参加しなくても情報をシェアして拡散してくれます。
対してキャンペーンの情報は企業活動であり公益性が低い情報です。すでに教室への通学を悩んでいた人にはキッカケとしてうまく機能するかもしれませんが、情報をシェアしたいと考える人は滅多にいません。

さらに無料のボランティアイベントは、市町村が発行する「市報」などで「無料」でイベント開催について掲載してもらえる場合があります。
市町村によって掲載基準は異なりますが、無料のボランティアイベントであれば掲載してもらえる可能性は高いです。
市町村全戸に配布される媒体に、一円も払わず掲載してもらえる可能性があるわけですから利用しない手はありません。

最後に一言付け加えておくと、経験上、無料のボランティアイベントに参加した方が教室にお申し込みしてくれることはあまりありません。
無料のイベントだから参加した人を、お金を払って学習する人、に変換するのは並大抵ではありません。

イベント開催はボランティア活動で投稿ネタを得るため、ぐらいの軽い気持ちで開催したほうが精神的によろしいかと思います。

5. 媒体へ広告を出稿する

定番の集客方法です。
折り込みチラシやポスティング、新聞やフリーペーパーの広告欄、などが考えられます。
最近ではGoogleやYahoo!の検索結果に広告を出すリスティング広告や、SNSの広告欄に広告を出す方法もあります。

広告出稿は何度か試してみたのですが、率直にいって費用対効果は悪いです。
まったく効果がなかったわけではありませんが、顧客獲得コストがホームページやSNSなどのWeb系の集客方法と比較すると高くなりすぎます。

恐らく広告出稿のような「定番の集客方法」が効果を発揮するには、プログラミング教室という存在が「定番の習い事」になってからなのかな、と思います。

ライバルのいない今なら広告出稿で生徒が獲得できる!と考えてましたが、ライバルがいない=市場が未成熟、ということでもあります。

合計で50万円以上の広告出稿料を勉強代として払った結論です。

6. のぼり・ウィンドウ広告を用意する

教室の立地にもよるので一概にはいえませんが、意外だったのが、のぼりやウィンドウ広告です。

私たちの教室は交通量のある通りに面していたので、A4用紙に一文字ずつ印刷した紙を並べたウィンドウ広告を自作しました。
当初は、教室の無料体験会に来られる方が迷わないように、と思って作ったものでしたが、意外にも広告として機能していたようです。
教室名しか情報がありませんでしたが、教室名が「プログラミング教室 フーコ」ということもあり、プログラミングに興味のある方が申し込まれるには十分だったようです。

のぼりは他の広告に比べて安いのが特徴です。土台を入れても1本1万円くらいで作れるわりにずっと使い続けることができます。
場合によっては夜は取り込む必要がありますが、出しっぱなしにしておければ、1年365日休むことなく教室を宣伝し続けてくれます。
人間は動くモノに視線がいく習性があるので、のぼりが風で揺れているとよく目にとまります。ポスターや看板ではなかなかこうはいきません。
ただし、いくら揺れていても立地が悪ければまったく効果はありません。教室の立地を考えて作るかどうかを判断してください。

教室用の物件を探されている場合は、この点も考慮に入れて物件を探されるのがオススメです。
家賃が少々プラスされても、場所が良ければ、のぼりやウィンドウ広告を使って集客できるかもしれません。

まとめ

今回紹介した方法は、学習塾やソロバン教室、英語教室など他の習い事教室でも応用できると思います。

しかし「ホームページ」だけはライバルがほとんどいない今だからこそお金をかけずに集客できる方法です。
現時点のプログラミング教室事情を最も反映した集客方法で、先行者利益といえるのではないでしょうか。

今回はプログラミング教室の集客で試してみたいことをひととおり書いてみましたが、今後はそれぞれの方法で最大限の効果を発揮させるためのコツを詳しく書いていきたいと思います。

さぁ、プログラミング学習 を はじめましょう!※ ご質問・ご相談はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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