プログラミング教室で教える講師のパターンを4つに分けて考察してみました!

  • 2018.06.10

小・中学生向けのプログラミング教室を開業したい!と思ったときに必要になるのが子ども達にプログラミングを教える講師です。
どんなタイプの講師が小・中学生にプログラミングを教える講師として最適なのか。

今回はプログラミング教室で教える講師を4つのパターンに分けて考察していきたいと思います。

1. プログラマーが教える

プログラミング、といえば真っ先に思いつくのがプログラマーです。
彼らは日常的に業務でプログラミングをしているので、プログラミング言語に精通し、スマホアプリやWebサービスを作ることに慣れています。
自分ののプログラミング経験から、何に力を入れてるべきか、そうでないか、を判断することができるので、ポイントを抑えた授業を行えるのが特徴です。

プログラマーが子ども達にプログラミングを教えるには課題があります。
現役で活躍するプログラマー達は、小・中学生向けプログラミング学習で用いられている「ロボット」や「ビジュアルプログラミング言語」といったものにまったく馴染みがありません。現役のプログラマーが子どもだった頃にはそれらの教材がなく、体系的にプログラミングを学習した経験がないのです。
本格的な業務レベルのプログラミング言語の経験はたくさんあっても、子ども向けプログラミング言語の経験がまったくないのです。
プログラマーが小・中学生向の講師として活躍するには、子供向けプログラミング言語を学ぶ学習コストがかかってしまいます。

さらにプログラマーは教え方のプロではありません。
プログラマーは「プログラミングをすること」が好きだったり得意なのであって、「プログラミングを教えること」はまったくの別モノです。スポーツの名選手が名監督になるとは限らないのと同じことですね。
プログラマーは内向的な性格の人が多く、それゆえに機械に命令するプログラマーという職務を選んだのです。
積極的に子ども達にプログラミングを教えたい!と思うとは考えにくいです。

仮にプログラマーが教えたとすると、授業が高度化してしまいがちなのが新たな課題です。
プログラマーは学習内容の「その先にある未来」を見据えた授業をする傾向にあります。
子どもが今感じている「興味や関心」といったものよりも、自身の経験から導き出した「子どものためになること」を教えようとしてしまうのです。

ある意味、優れたプログラマーを育てるために、現役のプログラマーが教えるのは最も効率の良い方法といえます。教えているプログラマー自身も子供にとってとても良い教育を与えている実感に浸れることでしょう。

しかし理屈ではなく感情で動く子供にとっては、将来に良いことよりも今自分がしたいことのほうが大切なのです。
プログラマーが子供の将来のためにと思って行う授業は、子供が継続するには大変すぎるのです。
対して子供の気持ちをできるだけ大切にした授業は継続が容易で、長い目でみれば押し付けるようなプログラマーの授業スタイルよりも成果が出るのではないでしょうか。

小・中学生のプログラミング学習で必要なのは「プログラミングの教養」であって「プログラマーになる教育」ではありません。
プログラマーになることをウリにしている教室以外は、プログラマーを講師として採用するのは得策ではないのです。

以上、現役プログラマーの私が懸命にお伝えしました。

2. 他教科の講師が教える

そろばん教室や学習塾、英会話教室などで既に講師として活躍している人がプログラミングも教える方法です。

他教科の講師がプログラミングを教えることのメリットは、子供に勉強を教えるプロであるということ。
子ども達にモノを教えるということに慣れているので、教科がプログラミングになったとしても経験を生かしたわかりやすい授業ができる傾向にあります。

他教科の講師だけができる「教科の掛け持ち」という特性は、現状の小・中学生向けプログラミング学習事情ととても相性が良いです。
現時点の小・中学生向けプログラミング学習市場は未成熟で、プログラミング教室だけの専業で生徒を集めるのは難しいです。
そんな時に他教科の講師は頼りになります。英語 + プログラミング、そろばん + プログラミング、のように他教科で収益を得つつ、未来への投資としてプログラミング教室を運営しやすいのです。

他教科の講師がプログラミングを教えるには、プログラマーが教える場合と同様に子供向けのプログラミング学習言語などを学ぶ必要があり学習コストがかかります。

「他教科の講師は教育学習のプロだから、自分がプログラミングを学ぶことなど造作もないだろう。」

こう思われた方は私と仲良くなれそうですが、講師の扱いについては微妙と言わざるをえません。

他教科の講師をプログラミング学習の講師にする最大の課題は、彼らがすでに「他教科の講師」であることです。
英語やソロバンといった専門教科を教えている彼らは専門意識が高く、わざわざプログラミングを教えたいとは思いません。
たまに新しいモノ好きな方が興味を持つことはあります。しかし子どもに教えるとなると自身のプログラミング経験のなさを引け目に感じて萎縮してしまう人が多いです。

それでも他教科の講師にプログラミングを教えてもらいたい場合は、英語を例にしたアプローチをお試しになってみてください。

「英語の授業を思い出してみて。英語の先生は海外に住んでいたわけじゃないよね。毎日英語を使っていたわけでもなかったよね。それでも子ども達に英語を教えられていたわけで、プログラミングも同じことなんだよ。」

こう伝えるのが一番効きます。ぜひお試しになってみてください。

3. 起業家・経営者が教える

ある意味、一番バランスが良いといえそうなのが起業家・経営者が教えるパターンです。
個人事業でプログラミング教室を開業すると、まずは自分自身が教えることが多いと思いますがこのパターンですね。

ここでいう起業家・経営者とは、プログラミングの経験も教えた経験もない、という前提です。

起業家・経営者が教える場合も、子ども向けのプログラミング言語などを学ぶ必要があります。
しかしこの点については、前述のプログラマー、他教科の講師も同条件です。起業家・経営者だからといって特にデメリットにはなりません。

起業家・経営者が教えるメリットは、教室内容と経営を直結させて考えられることです。

「どんな内容をどれだけ教えると生徒は何人ぐらい集まってどれぐらいの期間通学してくれるか。」

日々、生徒の様子を見ながら通学プランや学習カリキュラムに調整を加えていきます。

プログラミング経験も教えた経験もない起業家・経営者は、講師に向いていないとお考えでしょうか。
しかし彼らは良い意味で無知なのが強みです。
小・中学生向けのプログラミング学習に対し、経験者であるプログラマーが感じざるを得ない難しさを感じずにすみますし、他教科の講師のような専門外の教科を教える億劫さ、などを感じずに突進できます。
プログラミング学習のような新しい教育分野には、起業家・経営者のこういった部分がプラスに働きます。
新しいサービスを生み出すのは「若者、バカ者、よそ者」とよく言われますが、まさにそれです。

起業家・経営者が講師として成立するかどうかは、良い教材に出会えるかどうかによるところが大きいです。
起業家・経営者の経験のなさをサポートし、自分が理想とする教室運営にマッチする教材が見つかればうまくいきます。
教材依存度の高さが気になるものの、プログラミング教室が少ない現状では差別化の必要がなく、「どんな教室か」よりも「教室があるのかないのか」のほうが重要です。

市場が成熟していくに連れてライバルが増えれば学習効果が重視されだします。「質」で判断されるようになるのです。
質の勝負になってくると起業家・経営者が教えることは難しくなってくるので、起業家・経営者の方はお早めに開業して先行者利益を享受されることをオススメします。

4. アルバイト・パート、教えない自習学習

大学生や主婦をアルバイトやパートで雇ってプログラミングを教えてもらう?方法です。教えるというより侍従学習を管理してもらう、といったほうが正しいかもしれません。

アルバイトやパートは、プログラマーや他教科の講師のような経験がなければ、起業家・経営者のような経営的視点もありません。
しかし個人的には現状のプログラミング学習事情に一番マッチしているのはアルバイトやパートによる自習学習ではないかと考えています。

アルバイトやパートは教材依存度がとても高いです。教材依存度が高いどころか教材がすべてといっても過言ではないでしょう。
裏を返せば、子供が自習形式でプログラミングを学べる教材さえあれば、アルバイトやパートでも子ども達にプログラミング教育を提供することはできるということになります。

子供が自習形式でプログラミングを学べる教材。そんな教材がどこにあるのか・・・ココです。ココにあります!
ご覧になっているこのホームページ。このホームページこそ、子ども達が自習形式で学ぶことを前提としたプログラミング学習教材のホームページだったのです!
さぁ、トップページからどんな教材なのか確認してください!

以上、宣伝でした。話を戻します。

自習形式で子ども達はプログラミングが学べるのか。
結論としては「できます」。むしろそのほうがプログラミングを学ぶ上では望ましいとさえいえます。

子ども達が一番集中力を発揮するのは勉強ではなく遊びです。
大人にとってプログラミングは教育や学習であっても、子どもにとってはモノづくりの楽しさを爆発させた遊びなのです。
自習形式はプログラミングを「勉強」にせず「遊び」のまま学ぶのに最も適した学習方法といえます。

自習形式の学び方ついては以下の記事をご覧ください。

小・中学生のプログラミング学習に自習を選ぶということ

自習形式でも学べることがわかったが、別にアルバイトやパートでなくても良いのではないか?と思われた方もいらっしゃることでしょう。
確かに起業家・経営者のパターンでも同じことはいえると思います。

しかしプログラマーと他教科の講師はダメです。彼らは自らの経験から子どものプログラミングに意見してしまうのです。
「そこはこうすると使い回せて効率的だよ」「そこはこうするともっと良いよ」。
こんなことを繰り返すうちに、子ども達の中でプログラミングは遊びから勉強になり、次第に興味を失ってしまうのです。
よほど自律心のある方は別として、プログラマーと他教科の講師は自習形式とは相性が悪いといえます。
そもそもプログラマーや他教科の講師のような技能者は、自習形式の監督者をやってもらうよりも、その専門性を生かした別のことをやってもらったほうが遥かに実りがあるのではないでしょうか。

まとめ

プログラミング教室の講師について大きく4パターンにわけて考察してみました。

個人的には、現時点の小・中学生向けのプログラミング教室では、プログラマーや他教科の講師といった経験者は必ずしも必要でないと考えています。

無論、学習内容によって変わるところはあります。
将来の天才プログラマーを見据えたような本格的なプログラミング学習は、プログラマーでなければ教えることが難しいでしょう。大勢を一度に相手にするような教育をするのであれば、他教科の講師の経験が役に立ちます。

あくまで一般的に小・中学生に今必要とされているプログラミングの素養を身につけるためのプログラミング学習であれば、という意味です。

次回は記事中にあるように、小・中学生の自習形式でのプログラミング学習について書いてみたいと思います。

さぁ、プログラミング学習 を はじめましょう!※ ご質問・ご相談はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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