小・中学生のプログラミング学習に自習を選ぶということ

  • 2018.06.11

小・中学生のプログラミング学習は自習で大丈夫!
そういうと驚かれる方もいらっしゃることでしょう。

私たちは小・中学生向けのプログラミング学習に自習を選ぶことで、現在のプログラミング教室が抱える課題を解決することができました。

今回は私たちが自習形式で教室を運営することで得られた知見について書いてみたいと思います。

はじめに

2つのプログラミング教室を運営

私たちは新潟県の新潟市と長岡市でプログラミング教室 フーコという2つのプログラミング教室を運営しています。
2014年に長岡市で開校し、2016年に新潟市に新潟教室を開校しました。

小・中学生向けにはScratchを使った自習形式の学習カリキュラムを週1回60分のメニューで行っています。

個別指導での教室運営

長岡教室の開校当初、私たちの教室は自習形式ではなく、講師がマンツーマンで授業を行う個別指導形式を採用していました。

個別指導は生徒ひとりひとりの能力に合わせた学習管理が容易なことに加え、開校当初は生徒数が少なかったこともあり個別指導での教室運営は順調に進みました。

学習形式の転換

生徒数が増えるにつれてマンツーマンの個別指導が難しくなってきました。
先生ひとりに対し生徒ひとりというのは教室運営的に効率があまりにもよくないのです。

都会でプログラミングの英才教育をうたっているのであれば、それなりの受講料で個別指導を続ける道もあったかと思います。
しかし新潟県という地方では、数万円の受講料を払ってでも子供にプログラミング教育をさせたい、というニーズが多いとは思えなかったのです。

そして新潟市に教室を増やす頃、いよいよ学習形式の転換を迫られ、自習形式へと学習形式を転換しました。

自習を可能にした教材「Progra!」

自習を可能にしたのが「Progra!」という教材です。
実はこの教材、私たち自身が試行錯誤の末に開発した小・中学生向けのプログラミング学習教材です。
このホームページは、その教材を販売するためのホームページです。
ぜひトップページから詳細をご覧になってください。

Progra!は「Scratch」という子ども向けプログラミング学習言語を使ったゲームやアニメーションなどの作品づくりを学ぶ動画教材です。
子どもが自習でも学習しやすいように、動画内容や閲覧システムを工夫して最適化しています。

私たちのプログラミング教室では、「Progra!」を使った自習形式で、今日もプログラミング教室を運営しています。

自習のメリット

集中力の持続

教室を個別指導から自習形式に転換したことによる子どもの最大の変化が集中力の持続です。

個別指導で教えていた頃は、低学年の子は授業後半になると立ち上がってホワイトボードに落書きしたり、教室内を走り回ることがありました。集中力が続かないのです。

自習形式にしてからは食い入るように動画を見ながら作品作りを行うようになりました。1回60分の授業が終わってもパソコンで作品を作り続けようとして困るほどです。

自習形式にしたことで気がついたのですが、私たち大人にとってプログラミングは教育学習でも、子供にとってはモノづくりの楽しさを爆発させた「遊び」なのです。
子供が最も集中力を発揮する時、それは遊んでいる時です。テレビゲームで遊ぶ子供は何時間でも集中してゲームに取り組んでいます。

私たちは良かれと思っていた個別指導で、知らず知らずのうちに子供のプログラミングを「遊び」から「勉強」にしてしまっていたのです。
本来は「プログラミングの理解」に使われるべき子供の集中力は、個別指導では「先生がいうことの理解」に消費されてしまい続かなくなっていたのだと思います。

自習形式にしてから子供たちの学習効果は目に見て上がりました。
大切なのは、一から十まで講師から教えることではなく、子ども達が自分で気づく環境を整えること。
そのために自習形式は最も適した学習形式であるといえます。

講師不足の解消

自習形式を採用することで、小・中学生にプログラミングを教える講師不足の課題も解消しました。

個別指導で教える先生は、一般的なプログラミング言語のことはもちろん、子供用のプログラミング学習言語についても知っている人でなければなりませんでした。
しかし業務で使うなどして一般的なプログラミング言語を使える人はいても、子供向けのプログラミング学習言語を知っている大人など皆無です。
まったくのゼロから子供向けのプログラミング学習言語を学ばなければならず、学習コストがかかるのがネックでした。。

自習形式では動画が子供に説明をしてくれるので、講師はプログラミングがわからなくても大丈夫です。そもそも講師である必要がありません。

最低限のマウスやキーボードといったパソコンの使い方に慣れている人であれば誰でもプログラミングを子供に教えることはできるのです。

しいていえば講師には「子供に教えてもらえる人」が向いています。「教える」ではなく「教えてもらう」のです。

これまでの教育の講師像からすると違和感があるかもしれませんが、子供は大人ができないことを自分ができるととても喜びます。その喜びの体験を糧にさらに頑張ろうとします。
子供は自分が発見したプログラミングの理を大人に教えたくてたまらないのです。

自習形式で大丈夫、というとよく「生徒に質問されたらどうしたらいいですか?」とよくきかれます。そんな時私たちは「一緒に悩み答えを探します」と答えます。

正確には先生は何度も同じ質問を受けるので答えは知っています。けれどあえて教えないようにして一緒に悩む「フリ」をするのです。Progra!に限っていえば答えは必ず動画の中にあります。自分で発見するように仕向けるのです。

簡単に思えますが、自分が知っていることを質問されて回答しないというのは高等テクニックです。
なぜなら子供がそうであるように、私たちは自分の知っていることを他人にきかれて教えることに喜びを感じる生き物だからです。
そして教えたほうがそもそも楽なのです。子どもが見出すのをじっと見守ることは大変です。そこをグッとこらえて自制できる人間が自習形式の先生として相応しいのです。

私たちの教室ではこれを徹底していますが、今のところこの教室方針によって教室をやめてしまう子はいません。
テレビゲームで例えれば、この先の手順を大人から教わりたがる子どもなどいない、ということなのです。

自習のデメリット

教材の購入

プログラミング学習を自習形式でやろうとすると必要になるのが教材です。
教材の購入にはお金がかかりますし、自分にプログラミングの経験や知識がなければ教材を選ぶことすら大変でしょう。

教材選定で一番手っ取り早い方法は試してみることです。
無料体験版のようなお試しで利用できる教材を使って、実際に子ども達に使ってみることをオススメします。
お金があるのであれば、いくつか試してみて一番馴染んだ教材を選べば良いと思います。

ちなみにProgra!には無料体験版があります。
3本の作品作りが期間を限定せずに無料で使えますので、ぜひお試しになってみてください。

自習ができない子の存在

これはプログラミングに限らないのですが、どうしても自習形式では学習ができない子もいるでしょう。
ひとつのことに長く集中できない子、多動性の子など、子供と一言でいっても様々です。

自習形式を選ぶということは、そういった子を教室から遠ざけることを意味します。
一度に複数人が自習する教室内では、自習できない子は他の子の学習を妨げてしまいます。
自習できない子の影響で、自習でできる子がやめてしまうような事態は避けたいものです。

ただ幸いなことに、今のところ私たちの教室ではそういった事例はありません。
低学年の子でプログラミングに集中しているがゆえに声が出てしまう子はいます。テレビゲームなどで敵にやられると「うわー」といってしまうような感じです。

これはこれで他の子に迷惑がかかってしまうのですが、うまく低学年の子を固めるなどすることで対応できています。

まとめ

プログラミングを子供たちが自習形式で学ぶことはできます。

天才プログラマーを育成する目的などがあれば話は別だと思いますが、現時点で求められる一般的な小・中学生のプログラミング学習とは、プログラミングの概念や基本といったことを素養として身につけることです。
この段階においては自習で十分、むしろ自習のほうが学習効果が高いとすらいえます。

国語や算数のような基本的な素養は、子どもの興味や好奇心をもって教える、というわけにはいかないかもしれません。
しかしプログラミングは、適切な環境をさえ整えてあげれば、子どもの興味や好奇心を推進力としてどんどん自分で学んでいくことができます。

ぜひProgra!の無料体験版を使って自習形式の学習をお試しになってみてください。

さぁ、プログラミング学習 を はじめましょう!※ ご質問・ご相談はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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