Scratchの開発画面は、漢字が多く使われています。もともとは、英語圏で開発された教材言語なので、日本語に翻訳するときになるべく短い命令ブロックにしたいために、漢字を多く使ったのではないかと思っています。
そんなScratchですが、実は、日本語翻訳の他に「にほんご」というひらがなの翻訳だけを使ったモードがあるのでご紹介します。
「ひらがな」で使う方法
まず、開発画面に左上のScratchロゴのとなりにある地球儀マークをクリックします。そうすると、世界中の言語が選択できるので、マウスを下の方に持ってきて、その中の「にほんご」を選んでクリックします。
元の日本語に戻すときは、上記と同じように地球儀をクリックして「日本語」を選べば元に戻すことができます。
難しい単語はそのままひらがなになっているだけなので意味は分かりづらい
ひらがなモードにすることで、漢字の読めない幼児や低学年の子でもScratchが使いやすくなります。ですが、「ざひょう」や「せいぎょ」、「きょり」など、難しい漢字のよみがなになっただけで、低学年の子でもわかるようなやさしい日本語になるわけではないので注意が必要です。
また、ひらがなはどうしても文字数が多くなるので、ブロックの文字が小さくなってしまうので、どうしても見にくくなるのが気になります。
ひらがなを習いたての子が一人で使うときにはよいかもしれませんが、漢字はそのうち習うので、はじめから普通の日本語モードで、親が一緒になって漢字もその読み方も一緒に覚えながら学習したほうが良いでしょう。
英語モードもおすすめ
そういった意味では、表示をEnglishにするのもおすすめです。プログラミング言語は、ほとんどが英語をもとにした命令でなりたっているので、Scratchでもはじめから英語モードで使うことによって、他のプログラミング言語を学習したいと思った時によりスムーズに移行できるかもしれません。というのは、Scratchの英語モードは、if else や for など、他のプログラミング言語で使う命令とほぼ同じになるからです。
また英語の勉強になるのはもちろんのこと、その英語の意味をScratchなら視覚的に動きを見ながら理解できるので、下手な英語学習よりも良いかもしれません。
子供は、まるごとおぼえてしまうのも得意なので、使っているうちに感覚的に意味を理解します。子供に抵抗がなければ、ぜひ英語モードを使って親子一緒にScratchと英語を学習してみてはいかがでしょうか。