勘違いしていませんか?小学校のプログラミング教育必修化について確認しましょう!

  • 2018.06.09

プログラミング教育の必修化

2017年3月に発表された新小学校学習指導要領において、小学校でプログラミング教育が必修化されることが記載されました。これにより2020年度から全国の小学校でプログラミング教育が行われることになります。

あなたは「プログラミング」というとどんなイメージが浮かべるでしょう?
真っ黒な画面に向かってカタカタとキーボードを打ち続けるプログラマーでしょうか。
スマホアプリやWebサービスを作って大金持ちになった成功者でしょうか。
いずれも今日のプログラミングのイメージとしては妥当だと思います。

しかし小学校で必修化される「プログラミング教育」の意味する「プログラミング」は、世間一般のプログラミングのイメージとは異なるものなのです。

必修化の目的

新小学校学習指導要領によると教育必修化の目的は「プログラミング的思考を身に付けること」とあります。

プログラミング的思考とは?
誰もがそう思うこの言葉の真意は「物事を論理的にとらえて行動し目標を達成する能力」ということです。論理的思考を使った課題解決能力といったほうがわかりやすいでしょうか。

「プログラミング教育」と呼称されてはいるものの、ここでいう「プログラミング」はある種のメタファーにすぎません。論理的に作業を進めて目標達成するものの例ととしてプログラミングという言葉が使われているだけなのです。
プログラミング教育の延長線上に本格的なプログラミング教育があるわけでありません。
プログラマーのようにコーディングしてプログラミングすることを学ぶのではないのです。

プログラミング教育必修化の誤解

実際にプログラミングをしないにも関わらず「プログラミング教育」と伝えられたことで誤解する人が続出しました。

多くの人が先入観から「プログラミング教育はパソコンを用いて行うもの」と勘違いしたのです。これまでのプログラミングのイメージを鑑みれば無理もない話です。
しかしプログラミング教育では必ずしもパソコンを使うことを意味しません。紙と鉛筆を用いて行う従来と同じ学び方でも小学校でのプログラミング教育は成立します。

さらに「必修化」という言葉が勘違いを加速させます。
国語、算数、理科、社会、のような学科にプログラミングが加えられると勘違いしてしまったのです。
今想定されているのは、理科や算数や総合学習の時間に組み込まれる程度です。教科書が増えるわけでも学科が増えるわけでもありません。

小学生に本格的なプログラミングを教えようとすると課題が多すぎます。
まず教える教職員自体がいませんから、先生に研修を受けさせたり外部から講師を招く必要があります。子どもたちにキーボードを使ってタイピングさせるのは高いハードルと言わざるを得ません。
プログラミング以前の素養が育っていない小学生にとって、本格的なプログラミングの概念や技術を学ぶことはなかなか難しいのです。

学校外でのプログラミング教育

昨今、小学生向けにプログラミング教室が増加しています。
プログラミング教育の必修化の発表を受けてのことでしょう。

学科にもならず実際のプログラミングとはかけ離れたプログラミング教育の必修化が、なぜ巷のプログラミング教室の増加につながったのか。
「プログラミング教育の必修化」という言葉はそれだけ重いということです。
例え内容が世間一般の理解しているプログラミングとはかけ離れていたとしても、国から発せられた号令は人々を動かしてしまう力があるのです。

実際の現場でつかわれるプログラミングと学校でのプログラミング教育が違うからといって、プログラミングの素養を身につける必要がないとはいえません。
今日、私たちの生活を便利にしてくれているスマホアプリやWebサービス。それらはすべてプログラミングによって作り出されたものです。
これからもプログラミングされたモノによって私たちの生活がどんどんより良く豊かになっていくのは明らかですよね。
そう考えれば、これからの未来を担う子ども達にプログラミングを学習させようとするのは必然ではないでしょうか。

学校での本格的なプログラミングを見据えたプログラミング教育は、先述のように課題が多いのが現状です。
しかし学校にできないことをうまく民間の教室がやっていくような流れが生み出されつつあるのかもしれません。

まとめ

プログラミング教育必修化における、小学生のプログラミング学習の現状について書いてみました。

個人的には現状を以下のように解釈するのが良いと思います。

国としてもできることであれば本格的なプログラミング教育を実施したい。
しかし実施に至るまでの課題を解決することは並大抵のことではなく、現時点では諦めざるを得ない。
そこで「プログラミング教育必修化」という言葉を使うことで、強引に社会のプログラミング教育への関心を高め、公教育だけでなく民間の教室も巻き込んで「国」としてIT社会に適応する人材を育てようと考えた。

言い方は悪いかもしれませんが、あえてミスリードさせるように巧妙に仕組まれた施策なのだと思えばよく出来たお話です。妄想を膨らませすぎたでしょうか。

真実はどうかわかりませんが、プログラミング教室を運営するものとしては、どんな理由があるにせよ一人でも多くの子どもにプログラミング教育が行き渡るのであれば嬉しいです。

さぁ、プログラミング学習 を はじめましょう!※ ご質問・ご相談はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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