プログラミング教室は目的で選ぶ!プログラミング教室選びの注意点

  • 2018.06.25

2020年から始まる小学校のプログラミング教育必修化を控え、民間の小・中学生向けプログラミング教室が増えています。

プログラミング教室が増えてきたことでひとつの問題が浮き彫りになってきました。
それはプログラミング教室の「内容」や「質」の問題です。

「プログラミング教室」と一口にいっても教室によって学習内容や質はバラバラ。
プログラミングはまだ義務教育で科目化されているわけではないので、学習の拠り所がなく、教室によって大きく学習内容が異なります。
「プログラミング教室」と誰でもうたって、それらしい学習をしてしまえば、教室として成立してしまう状況といっても過言ではありません。

こうなると困るのが教室選びです。
多少でもプログラミングの心得のある保護者さんであれば、経験や知識によって選ぶこともできるのかもしれません。しかしプログラミングの知識経験がまったくない方がプログラミング教室を選ぶことは至難の業です。

そこで今回は、最も教室選びに大切な「プログラミング学習の目的」に焦点を絞り、プログラミング教室を選ぶ際の注意点などについて書いてみたいと思います。

プログラマー or 能力開発

プログラミング教室に小・中学生の子どもを通学させる動機は大きく分けて2つあります。

ひとつは「プログラマーになるため」であり、もうひとつは「能力開発」です。

プログラマーになるために

プログラミング教室に通学して本格的なプログラミングのスキルを習得し、アプリやサービスを開発できるプログラマーを目指す場合です。

これからの未来、プログラミングスキルのニーズが高まっていくのは、私たちの身の回りにあふれるアプリやサービスをみれば明らかです。

小・中学生のうちからプログラマーを養成することを目的とする教室の中には、人工知能「Ai」対応の事業をウリにしているところまであり、大人顔負けの授業がされているそうです。

未来の社会に適合する人材育成という観点では、プログラミング教室でプログラマーを目指すことは自然といえるのかもしれません。

しかしプログラマーを養成するプログラミング教室にはいくつか問題があります。

まず、本格的なプログラミング言語を用いて小・中学生向けに授業をしているプログラミング教室がとても少ないことです。
せっかくプログラマーになりたい!と思ったとしても、あなたの周辺でプログラマーの養成に対応できる教室があるとは限りません。

小・中学生からのプログラマーの養成を行うプログラミング教室が少ない背景には、授業を行うことができる講師の不足が挙げられます。
小・中学生に本格的なプログラミングを教えるということは、講師自身がプログラマーとして活躍した経験がなければなりません。
さらに、仮に講師がプログラミングの経験があったとしても、その知識経験を小・中学生向けに噛み砕いて教えるというのは並大抵のことではありません。

それらの問題を突破できたとしても、プログラマーを養成することを目的としたプログラミング教室は授業料が高額になる傾向があります。
先述したように、本格的なプログラミングを小・中学生向けに噛み砕いて教えるには、マンツーマンに近い授業をする必要があり、講師ひとりあたりの生徒数は少なくせざるをえません。ゆえに授業料の高額化は避けられないのです。

つまり、プログラマーになることを目的としてプログラミング教室を選ぶのであれば、遠い距離の通学や、高額な授業料は避けられない傾向にあるということです。

能力開発として

プログラマーになることを目指すのではなく、プログラミングを通じて論理的思考力や課題解決力を身に付ける「能力開発」を目的に教室を選ぶ場合です。

この記事からご覧になった方の中には「プログラミング教室に通学するのにプログラマーにならないってどういうこと?」と疑問に思われた方もいらっしゃることでしょう。
あなたの疑問は至極当然なのですが、実は小学校で必修化されるプログラミング教育の目的はプログラマーを養成することではなく「能力開発」です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

勘違いしていませんか?小学校のプログラミング教育必修化について確認しましょう!

プログラミング教育の目的がわかりにくい?ソロバン教室で例えるとわかりやすいかも!

能力開発を目的にしたプログラミング教室選ぶ場合は、プログラマーになることを目的に選ぶ場合よりも比較的近くに教室がある場合があります。

能力開発を目的にした教室を開校するには、必ずしも講師がプログラミングの知識経験がある必要がないからです。子ども向けのプログラミング学習教材の使い方さえわかれば教室が開校できます。
そのため、これまで学習塾や英会話などの習い事教室を運営されていた方が、同じ場所を使ってプログラミング教室を開校されるケースが多いのです。

問題は、未来へのチャンスとみて投機的にプログラミング教室を開校するケースも多く、学習内容や質が玉石混交になってしまっているところです。

経営者が先行者利益を狙っていち早く教室を開校することを目的とした場合、一番大切なはずの学習内容などが二番目、三番目になってしまい、それらしい教材を使って、それらしい授業をやって終わり、ということになりかねません。
そのような教室のやり方がまかり通るわけがない!といいたいところですが、プログラミングの知識経験がない保護者さんが圧倒的に多く、学習内容の良し悪しをチェックすることは難しいのです。

最悪の場合、プログラミングのことがわからない人達が、既存教材を使ってそれらしい授業を行い、プログラミングのことがよくわからない保護者さんがお金を払う、という構図になってしまうケースもあり得ます。

これを防ぐためには、教室が「なぜ」「どうして」をきちんと説明しているか、説明できているかを見極めることです。
曖昧な教室は専門用語を多用した曖昧な返答しかできません。自分たちも学習の意義をよくわかっていないので、難しい専門用語などを使わずにプログラミング学習の意義を説明できないのです。
反面、きちんとした教室であれば、わかりやすい言葉を用いて学習内容を説明することができます。なんのためにコレをやるのか、どんな意義があるのかを明快に答えてくれるはずです。

小・中学生向けのプログラミング教室はまだ珍しい存在なので、学習内容に関係なく開校すれば生徒が集まってしまいます。
もう少しプログラミング教室が増えてくれば、中身のないプログラミング学習を行っている教室は淘汰されることと思います。が、今しばらくは保護者さんが通学前に目を光らせて判断するしかありません。

能力開発を目的とした教室は、プログラマーの養成を目的とした教室に比べて授業料が安い傾向にあります。
これは先述したように、プログラミング教室を開校されている方の大半は、収入をプログラミング教室に依存していないからです。
さらに能力開発を目的とした教室は、学習期間が短期間な傾向もあります。

プログラミング教室にもよりますが、プログラマーの養成を目的としていない場合でも、プログラミングの基礎や概念は学びます。
まずは能力開発系の教室に通学してみて、子どもがプログラミングに興味を持てたら、他のプログラマーを養成することを目的とした学校に移るのもひとつの手段かもしれません。


まとめると、小・中学生向けのプログラミング教室選びは、「プログラマーを目指す」か「能力開発」かで大きく選択し、能力開発の場合は「教室の質」を見極めるのがプログラミング教室選びのコツといえます。

プログラマーを目指す場合は、そもそもの教室数が少ないので否応なしに教室が決まってしまいますが、オンラインでプログラマー養成をうたっているサービスもあるようですので、そちらを利用するという手もあります。

プログラミングの知識経験のない保護者さんにとって、プログラミング教室選びはとても大変だと思いますが、お子さんのためにぜひ頑張って選んでみてください。

さぁ、プログラミング学習 を はじめましょう!※ ご質問・ご相談はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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